Android* 開発者向けラーニングシリーズ 3: インテル® プロセッサーで動作する Android* スマートフォン
この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに掲載されている「Intel for Android* Developers Learning Series #3: Android Phones with Intel Processors」の日本語参考訳です。
1. Lava Xolo* X900
Lava Xolo* X900 は、インテル® Atom™ プロセッサーを搭載した最初の Android* スマートフォンです。2012 年 4 月 19 日にインドで発売され、インテルのリファレンス・デザインを採用しています。発売時の価格は、22,000 ルピー(420 ドル) でした。この価格設定は、GSM Samsung Galaxy Nexus* (2011 年末に発売され、X900 の発売時には 20,900 ルピー (400 ドル) で販売されていた) および HTC One* V (2012 年 4 月 2 日に発売され、X900 の発売時には 19,999 ルピー (382 ドル) で販売されていた) と同程度です。
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X900 |
Galaxy Nexus* |
One* V |
価格 (米国ドル) |
420 |
400 |
382 |
価格 (ルピー) |
22,000 |
20,900 |
19,999 |
2012 年 4 月 19 日の為替レートに基づく
1.1 ハードウェア
X900 の画面は、フル HD (1080p) の動画再生に対応した 4.03 インチ (600×1024) LCD です。これは、Galaxy Nexus* の 4.65 インチ (720×1280) Super AMOLED よりは小さく、One* V の 3.7 インチ (480×800) LCD よりは大きい画面です。Galaxy Nexus* もフル HD の動画再生に対応していますが、One* V は 720p に対応しているだけです。X900 はインテル® Burst Mode Technology を採用した 800 万画素のバックカメラを備えており、1 秒間に最大 10 連射することができます。また、フル HD (1080p)動画の録画が可能で、暗い場所でも高画質が得られます。このインテル® Burst Mode Technology は、HTC One* シリーズで採用されている HTC の Image Sense* テクノロジーに似ています。Galaxy Nexus* と One* V のバックカメラはどちらも 5 メガピクセルです。X900 では、1300 万画素のフロントカメラと近距離無線通信 (NFC) も利用できます。Galaxy Nexus* でもこれらは利用できますが、One* V ではどちらも利用できません。X900 には、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー) 対応のインテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) が搭載されています。Galaxy Nexus* には Cortex-A9 デュアルコア採用の TI OMAP* 4460 (1.20GHz) が、One* V には Qualcomm* Snapdragon* MSM8255 (1.00GHz) が搭載されています。X900 は 400MHz グラフィックス・コア、1GB RAM、16GB 内部ストレージも備えており、これは Galaxy Nexus* に匹敵し、512MB RAM、4GB 内部ストレージの One* V よりも優れています。X900 のバッテリー容量は 1460 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットはありません。Galaxy Nexus* のバッテリー容量は 1750 mAh で、バッテリーは着脱可能、SD カードスロットはありません。また、One* V のバッテリー容量は 1500 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットがあります。
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X900 |
Galaxy Nexus* |
One* V |
画面 |
4.03 インチ (600×1024) LCD |
4.65 インチ (720×1280) Super AMOLED |
3.7 インチ (480×800) LCD |
動画再生 |
1080p |
1080p |
720p |
バックカメラ |
800万画素 |
500万画素 |
500万画素 |
フロントカメラ |
1300万画素 |
1300万画素 |
なし |
NFC |
○ |
○ |
× |
CPU |
インテル® HT テクノロジー対応インテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) |
Cortex-A9 デュアルコア採用の TI OMAP* 4460 |
Qualcomm* Snapdragon* MSM8255 シングルコア (1.00GHz) |
GPU |
Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 |
Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 |
Qualcomm* Adreno 205 |
RAM |
1GB |
1GB |
512MB |
内部ストレージ |
16GB |
16GB |
4GB |
バッテリー容量 |
1460 mAh 着脱不可 |
1750 mAh 着脱可能 |
1500 mAh 着脱不可 |
SD カード |
× |
× |
○ |
1.2. ソフトウェア
発売時に X900 は Android* 2.3.7 (Gingerbread*) で動作していましたが、2012 年後半には Android* 4.0 (Ice Cream Sandwich*) にアップデートされました。HTC Sense* や Samsung Touchwiz* とは異なり、X900 ではカスタム UI は採用していません。X900 が Android* 4.1 (Jelly Bean*) にアップデートされるかどうかは不明です。X900 はカスタム UI を持ちませんが、XOLO* Care アプリ、ビルトインの DoubleTwist* ミュージック・プレーヤー、カスタム・カメラ・アプリのようないくつかのアプリケーションが Lava により追加されています。また、ユーザーが Wi-Fi*、Bluetooth*、GPS、自動同期、自動明るさ調整を簡単に切り替えられるように、通知バーのドロップダウンにカスタム・ウィジェットが追加されています。ほかの Android* スマートフォンと同様、X900 もデバイスメーカーから Android* のソフトウェア・アップデートが提供されます。
Galaxy Nexus* は追加アプリケーションなしの純粋な Android* で動作します。X900 の発売時点では Android* 4.0.4 で動作していましたが、その後 Android* 4.1 にアップデートされました。ほかの Android* スマートフォンとは異なり、Galaxy Nexus* はデバイスメーカーではなく、Google* から直接アップデートが提供されます。そのため、Galaxy Nexus* は Android* の最新バージョンを最初に利用できます。
HTC One* V は、Android* 4.0.3 ベースの HTC の Sense* 4.0 UI で動作し、Beats Audio* ソフトウェアが追加されています。Sense* 4.0 UI には、カスタムカメラ、音楽、車、エンターテインメント、インターネットなどの独自のアプリケーションと機能が多数あります。また、ブックマーク、電卓、カレンダー、ポピュラーな時計と天気など、さまざまなカスタム・ウィジェットも利用できます。Beats Audio* は、ヘッドフォンをして映画を観たり、ゲームをプレイしたり、音楽を聴いたりするときにリアルな音を提供する音響ソフトウェアです。アップデートは HTC から提供されます。今後、Android 4.1 にアップデートされるでしょう。
ソフトウェアに関して、X900 はほかの 2 つに遅れをとっています。Galaxy Nexus* と比べると Android* のバージョンは 2 つ古く、アップデートが Google* ではなくデバイスメーカーから提供されることを考慮すると、今後もこの差は埋まらないでしょう。One* V にはすぐに追いつけるでしょう。ただし、どちらが先に Android* 4.1 を受け取るかにより状況は変わります。X900 はカスタム UI を採用していないため、純粋な Android* を支持するユーザーには One* V よりも受け入れられやすいでしょう。ただし、Galaxy Nexus* のほうが純粋な Android エクスペリエンスが得られると考えられています。
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X900 |
Galaxy Nexus* |
One* V |
Android* OS |
2.3.7 |
4.1 |
4.0.3 |
UI |
追加/カスタマイズはほとんどなし |
追加/カスタマイズなし |
Sense 4.0 |
アップデート提供元 |
Lava |
|
HTC |
2012 年 7 月 29 日現在
1.3. ベンチマーク
AnTuTu* は、Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。メモリー、CPU の整数演算ユニット、CPU の浮動小数点演算ユニット、2D および 3D グラフィックス、SD カードの読み取り/書き込み、データベースの I/O のパフォーマンスをテストします。
Quadrant* は、Aurora Softworks により開発された Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。12 個の CPU テスト、1 個のメモリーテスト、4 個の I/O テスト、1 個の 2D グラフィックス・テスト、3 個の 3D グラフィックス・テストを使用して、CPU、メモリー、I/O、グラフィックスのパフォーマンスを測定します。
GLBenchmark* はクロスプラットフォームのベンチマーク・ツールです。OpenGL ES 準拠のモバイルデバイスと組込み環境において、グラフィックスと計算の性能テストを行います。平面の反射、高度なシェーディング・システム、通常のマップを使用した水のアニメーション、頂点シェーダーのテクスチャーと光源を使用した三角形、PVS を使用したスペース分割および閉塞システムをテストします。
|
X900 |
Galaxy Nexus* |
One* V |
AnTuTu |
5,720 |
5,084 |
2,544 |
Quadrant |
3,354 |
2,275 |
1,980 |
GL (2.1 Egypt Standard) |
3,882 (34.4 FPS) |
2,758 (24.2 FPS) |
3,605 (31.9 FPS) |
スコアが高いほうがパフォーマンスが良い
AnTuTu* と Quadrant* を使用した X900 のベンチマークについては、ThinkDigit.com に Vishal Mathur 氏による記事があります。AnTuTu* と Quadrant* を使用した Android* 4.1 ベースの Galaxy Nexus* のベンチマークについては、PhoneBuff.com で紹介されています。AnTuTu* と Quadrant* を使用した One* V のベンチマークについては、slashgear.com に Ben Kersey 氏による記事が掲載されています。GLBenchmark* はすべて Web から直接実行し、平均的なスコアが得られました (2012 年 8 月 6 日時点)。
2. Lenovo* K800
Lenovo* K800 は 2012 年 5 月 30 日に中国で発売されました。発売時の価格は 3,299 元 (約 520 ドル) でした。この価格設定は、Motorola RAZR* V (2012 年 7 月 19 日に発売され、K800 の発売時には RMB 3,298 元 (約 520 ドル) で販売されていた) および Sony Xperia* S (2012 年 3 月に発売され、K800 の発売時には 2,290 元 (約 519 ドル) で販売されていた) と同程度です。
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K800 |
RAZR* V |
Xperia* S |
価格 (米国ドル) |
520 |
520 |
519 |
価格 (人民元) |
3,299 |
3,298 |
2,290 |
2012 年 5 月 30 日の為替レートに基づく
2.1. ハードウェア
K800 の画面は、フル HD (1080p) の動画再生に対応した 4.5 インチ (720×1280) LCD です。一方、RAZR* V の画面はフル HD (1080p) の動画再生に対応した 4.3 インチ (540×960) LCD で、Xperia* S の画面はフル HD (1080p) の動画再生に対応した 4.3 インチ (720×1280) LCD です。K800 はインテル® Burst Mode Technology を採用した 800 万画素のバックカメラを備えており、1 秒間に最大 10 連射することができます。また、フル HD (1080p)動画の録画が可能で、暗い場所でも高画質が得られます。RAZR* V のバックカメラは K800 と同じ 800 万画素ですが、Xperia* S のバックカメラは 1200 万画素です。どちらも K800 と同様に 1080P で動画を録画することができます。K800 では、1300 万画素のフロントカメラと近距離無線通信 (NFC) も利用できます。RAZR* V と Xperia* S にも 1300 万画素のフロントカメラがあります。RAZR* V には NFC がありませんが、Xperia* S にはあります。X800 には、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー) 対応のインテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) が搭載されています。RAZR* V には TI OMAP 4430 デュアルコア・プロセッサー (1.20GHz) が、Xperia* S には Qualcomm* MSM8260* デュアルコア・プロセッサー (1.50GHz) が搭載されています。K800 は、400MHz グラフィックス・コア、1GB RAM、16GB 内部ストレージも備えています。RAZR* V は、Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 GPU、1GB RAM、4GB 内部ストレージを備えています。Xperia* S は、Adreno* 220 GPU、1GB RAM、32GB 内部ストレージを備えています。K800 のバッテリー容量は 1900 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットがあります。RAZR* V と Xperia* S のバッテリー容量はどちらも 1750 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットがあります。
|
K800 |
RAZR* V |
Xperia* S |
画面 |
4.5 インチ (720×1280) LCD |
4.3 インチ (540×960) LCD |
4.3 インチ (720×1280) |
動画再生 |
1080p |
1080p |
1080p |
バックカメラ |
800 万画素 |
800 万画素 |
800 万画素 |
フロントカメラ |
1300 万画素 |
1300 万画素 |
1300 万画素 |
NFC |
○ |
× |
○ |
CPU |
インテル® HT テクノロジー対応インテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) |
TI OMAP* 4430 デュアルコア 1.20GHz |
Qualcomm* MSM8260 デュアルコア 1.50GHz |
GPU |
Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 |
Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 |
Adreno 220 |
RAM |
1GB |
1GB |
1GB |
内部ストレージ |
16GB |
4GB |
32GB |
バッテリー容量 |
1900 mAh 着脱不可 |
1750 mAh 着脱不可 |
1750 mAh 着脱不可 |
SD カード |
○ |
○ |
○ |
2.2. ソフトウェア
K800 は、Android* 2.3 (Gingerbread*) ベースの Lenovo* のカスタム UI で動作します。カスタム UI は純粋な Android* から大幅に変更されています。メニュー、ホームスクリーン、標準アプリはすべて異なり、独自のウィジェットとアプリが追加されています。今後、K800 は Android* 4.0 (Ice Cream Sandwich*) にアップデートされるでしょう。ただし、Android* 4.1 (Jelly Bean*) にアップデートされるかどうかは不明です。アップデートは Lenovo* から提供されます。
RAZR* V は、Android* 4.0 ベースの Motorola* のカスタム UI で動作します。今後、Android* 4.1 にアップデートされることが予想されます。Motorola* の以前の UI である MotoBlur* と比べて、カスタム UI は純粋な Android* により近くなりました。独自のカスタムアイコンとウィジェットがあり、アプリドロワー (アプリ一覧) がやや変更されています。アップデートは Motorola* から提供されます。
Xperia* S は、発売時には Android* 2.3 ベースでしたが、2012 年第 2 四半期に Android* 4.0 にアップデートされ、Sony のカスタム UI で動作します。Android* 4.1 にアップデートされるかどうかは不明です。カスタム UI は純粋な Android* に近いものですが、画面をピンチアウトしてすべてのアクティブなウィジェットを 1 つの画面に表示できるオーバービューなど、いくつかの機能が追加されています。また、Facebook* イベントなどの通知をロックスクリーンに表示できます。ほかの UI では利用できない Sony 独自のウィジェットが多数あります。
ソフトウェアに関して、K800 はまだ Android* 2.3 で動作しているため、Android* 4.0 で動作しているほかの 2 つにやや遅れをとっています。いずれもカスタム UI を採用しているため、どれが良いかはユーザーの好みによります。ただし、K800 よりも RAZR* V または Xperia* S のほうが純粋な Android* に近いため、純粋な Android* を支持するユーザーにはこれらのほうが受け入れられるでしょう。
|
K800 |
RAZR* V |
Xperia* S |
Android* OS |
2.3.7 |
4.0.4 |
4.0.4 |
UI |
LeOS* |
Motorola UI |
Sony UI |
アップデート提供元 |
Lenovo |
Motorola |
Sony |
2012 年 7 月 29 日現在
2.3. ベンチマーク
AnTuTu* は、Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。メモリー、CPU の整数演算ユニット、CPU の浮動小数点演算ユニット、2D および 3D グラフィックス、SD カードの読み取り/書き込み、データベースの I/O のパフォーマンスをテストします。
Quadrant* は、Aurora Softworks により開発された Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。12 個の CPU テスト、1 個のメモリーテスト、4 個の I/O テスト、1 個の 2D グラフィックス・テスト、3 個の 3D グラフィックス・テストを使用して、CPU、メモリー、I/O、グラフィックスのパフォーマンスを測定します。
GLBenchmark* はクロスプラットフォームのベンチマーク・ツールです。OpenGL ES 準拠のモバイルデバイスと組込み環境において、グラフィックスと計算の性能テストを行います。平面の反射、高度なシェーディング・システム、通常のマップを使用した水のアニメーション、頂点シェーダーのテクスチャーと光源を使用した三角形、PVS を使用したスペース分割および閉塞システムをテストします。
|
K800 |
RAZR* V |
Xperia* S |
AnTuTu |
5,335 |
なし |
6,466 |
Quadrant |
3,850 |
なし |
3,062 |
GL (2.1 Egypt Standard) |
2,913 (25.8 FPS) |
なし |
3,365 (29.8 FBS) |
スコアが高いほうがパフォーマンスが良い
AnTuTu* を使用した K800 のベンチマークについては、netbooknews.com に Nicole Scott 氏の記事があります。AnTuTu* を使用した 2 月時点の Android 2.3 ベースの Xperia* S のベンチマークについては、PhoneArena.com で紹介されています。Quadrant* を使用した K800 のベンチマークについては、Engaget.com に Richard Lai 氏の記事が掲載されています。Quadrant* を使用した 2 月時点の Android 2.3 ベースの Xperia* S のベンチマークについては、PhoneArena.com で紹介されています。GLBenchmark* はすべて Web から直接実行し、平均的なスコアが得られました (2012 年 9 月 2 日時点)。
3. Orange San Diego*
インテルのテクノロジーを採用した 3 つ目のスマートフォン Orange San Diego* は、2012 年 6 月 6 日にイギリスで発売されました。インテルのリファレンス・デザインを採用しており、Xolo* X900 とほぼ同一のスマートフォンです。発売時の価格は 199 ポンド (約 306 ドル) でした。この価格設定は、HTC Desire* C (2012 年 6 月初旬に発売され、San Diego* の発売時には 189.99 ポンド (約 $292) で販売されていた) と同程度です。また、Sony Xperia* Go (2012 年 7 月中旬に 229 ポンド (約 352 ドル。2012 年 6 月 6 日時点の為替レートに基づく) で発売された) とも同程度です。
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San Diego* |
Desire* C |
Xperia* Go |
価格 (米国ドル) |
306 |
292 |
352 |
価格 (ポンド) |
199 |
189.99 |
229 |
2012 年 6 月 6 日現在の為替レートに基づく
3.1. ハードウェア
San Diego* の画面は、フル HD (1080p) の動画再生に対応した 4.03 インチ (600×1024) LCD です。Desire* C と Xperia* Go の画面はどちらも 3.5 インチ (320×480) で、HD の動画再生には対応していません。Xperia* Go の画面は、防キズ、防塵、防水加工されています。San Diego* はインテル® Burst Mode Technology を採用した 800 万画素のバックカメラを備えており、1 秒間に最大 10 連射することができます。また、フル HD (1080p) の動画を録画可能で、暗い場所でも高画質が得られます。インテル® Burst Mode Technology は、HTC One* シリーズで採用されている HTC の Image Sense* テクノロジーに似ています。San Diego* では、1300 万画素のフロントカメラと近距離無線通信 (NFC) も利用できます。Desire* C と Xperia* Go にはフロントカメラはなく、500万画素のバックカメラがあります。また、どちらも NFC に対応しています。San Diego* には、インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー) 対応のインテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) が搭載されています。Desire* C には Cortex-A5 採用の Qualcomm* Snapdragon* MSM7227A (600MHz) が、Xperia* Go には Cortex A9 デュアルコア採用の NovaThor* U8500 (1GHz) が搭載されています。San Diego* は、400MHz グラフィックス・コア、1GB RAM、16GB 内部ストレージも備えています。Desire* C は、Adreno* 200 GPU、512MB RAM、4GB 内部ストレージを備えています。Xperia* Go は、Mali-400 GPU、512MB RAM、8GB 内部ストレージを備えています。San Diego* のバッテリー容量は 1460 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットはありません。Desire* C のバッテリー容量は 1230 mAh で、バッテリーは着脱可能、SD カードスロットがあります。Xperia* Go のバッテリー容量は 1305 mAh で、バッテリーは着脱不可、SD カードスロットがあります。
|
San Diego* |
Desire* C |
Xperia* Go |
画面 |
4.03 インチ (600×1024) LCD |
3.5 インチ (320×480) HVGA |
3.5 インチ (320×480) TFT LCD |
動画再生 |
1080p |
HD 非対応 |
HD 非対応 |
バックカメラ |
800 万画素 |
500 万画素 |
500 万画素 |
フロントカメラ |
1300 万画素 |
なし |
なし |
NFC |
○ |
○ |
○ |
CPU |
インテル® HT テクノロジー対応インテル® Atom™ プロセッサー Z2460 (1.60GHz) |
Cortex-A5 シングルコア採用の Qualcomm* Snapdragon* MSM7227A (600MHz) |
Cortex A9 デュアルコア採用の NovaThor* U8500 (1GHz) |
GPU |
Imagination Technologies PowerVR* SGX 540 |
Qualcomm* Adreno* 200 |
ARM Holdings Mali-400 |
RAM |
1GB |
512MB |
512MB |
内部ストレージ |
16GB |
4GB |
8GB |
バッテリー容量 |
1460 mAh 着脱不可 |
1230 mAh 着脱可能 |
1305 mAh 着脱不可 |
SD カード |
× |
○ |
○ |
3.2. ソフトウェア
San Diego* は、Android* 2.3 (Gingerbread*) ベースの Orange のカスタム UI (K800 のカスタム UI とは異なる) で動作します。アップデートは Orange から提供され、今後 Android* 4.0 (Ice Cream Sandwich*) にアップデートされるでしょう。
Desire* C は、Android 4.0 (Ice Cream Sandwich*) ベースの Sense* 4.0 UI で動作し、Beats Audio* ソフトウェアが追加されています。Sense* 4.0 UI には、カスタムカメラ、音楽、車、エンターテインメント、インターネットなどの独自のアプリケーションと機能が多数あります。また、ブックマーク、電卓、カレンダー、ポピュラーな時計と天気など、さまざまなカスタム・ウィジェットも利用できます。Beats Audio* は、ヘッドフォンをして映画を観たり、ゲームをプレイしたり、音楽を聴いたりするときにリアルな音を提供する音響ソフトウェアです。アップデートは HTC から提供されます。
Xperia* Go は、Android* 2.3.7 ベースの Sony のカスタム UI で動作します。カスタム UI は純粋な Android* に近いものですが、画面をピンチアウトしてすべてのアクティブなウィジェットを 1 つの画面に表示できるオーバービューなど、いくつかの機能が追加されています。また、Facebook* イベントなどの通知をロックスクリーンに表示できます。ほかの UI では利用できない Sony 独自のウィジェットが多数あります。アップデートは Sony から提供され、2012 年後半に Android* 4.0 にアップデートされるでしょう。
ソフトウェアに関して、San Diego* はまだ Android* 2.3 で動作しているため、Desire* C にはやや遅れをとっていますが、Xperia* Go とは同程度と言えます。San Diego* と Xperia* Go のどちらが先に Android* 4.0 を受け取るかにより状況は変わります。しかし、どちらもすぐに Desire* C に追いつけるでしょう。この 3 つのスマートフォンはすべて Google から直接アップデートを受け取らないため、Android* 4.1 へのアップデートが提供されるかどうか、また提供される場合どのスマートフォンで最初に利用できるようになるかは不明です。Xperia* Go のカスタム UI は純粋な Android* に最も近いため、純粋な Android* を支持するユーザーには San Diego* や Desire* C よりも受け入れられるでしょう。
|
San Diego* |
Desire* C |
Xperia* Go |
Android* OS |
2.3.7 |
4.0.3 |
2.3.7 |
UI |
Orange UI |
Sense 4.0 |
Sony UI |
アップデート提供元 |
Orange |
HTC |
Sony |
2012 年 7 月 29 日現在
3.3. ベンチマーク
AnTuTu* は、Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。メモリー、CPU の整数演算ユニット、CPU の浮動小数点演算ユニット、2D および 3D グラフィックス、SD カードの読み取り/書き込み、データベースの I/O のパフォーマンスをテストします。
Quadrant* は、Aurora Softworks により開発された Android* スマートフォンおよびタブレット向けのベンチマーク・ツールです。12 個の CPU テスト、1 個のメモリーテスト、4 個の I/O テスト、1 個の 2D グラフィックス・テスト、3 個の 3D グラフィックス・テストを使用して、CPU、メモリー、I/O、グラフィックスのパフォーマンスを測定します。
GLBenchmark* はクロスプラットフォームのベンチマーク・ツールです。OpenGL ES 準拠のモバイルデバイスと組込み環境において、グラフィックスと計算の性能テストを行います。平面の反射、高度なシェーディング・システム、通常のマップを使用した水のアニメーション、頂点シェーダーのテクスチャーと光源を使用した三角形、PVS を使用したスペース分割および閉塞システムをテストします。
|
San Diego* |
Desire* C |
Xperia* Go |
AnTuTu |
5,602 |
1,929 |
5,628 |
Quadrant |
4,127 |
1,452 |
2,375 |
GL (2.1 Egypt Standard) |
28 FPS |
2,740 (24.2 FPS) |
60 FPS |
スコアが高いほうがパフォーマンスが良い
AnTuTu*、Quadrant*、GLBenchmark* を使用した San Diego* のベンチマークについては、theverge.com に Aaron Souppouris の記事があります。AnTuTu* と Quadrant* を使用した Desire* C のベンチマークについては、gsmdome.com に Mircea Vasile 氏の記事があります。Desire* C の GLBenchmark* はすべて Web から直接実行し、平均的なスコアが得られました (2012 年 8 月 6 日時点)。AnTuTu*、Quadrant*、GLBenchmark* を使用した Xperia* Go のベンチマークについては、reviews.cnet.co.uk に Natasha Lomas 氏の記事が掲載されています。
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* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。
コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。