インテル® INDE Android* 開発環境の Android* NDK の更新
この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Updating Android* NDK in Intel® INDE Android Development Environment」の日本語参考訳です。
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はじめに
ホストマシンで Android* 開発環境をセットアップする作業は退屈で手間がかかります。インテル® Integrated Native Developer Experience (インテル® INDE) は、この作業を単純化します (数回ボタンをクリックするだけで完了します)。インテル® INDE のメリットの 1 つは、サードパーティー・ソフトウェアとスムーズに統合して実行できることです。インテル® INDE とともにインストールされる、Android* NDK のようなサードパーティー・ソフトウェアの更新は、インテル® INDE の更新で入手できます。ただし、インテル® INDE の更新サイクルの前にサードパーティー・ソフトウェアを更新する場合は、手動で更新します。この記事は、Windows* システムと OS X* システムの Android* NDK を手動で更新する方法を、2 つの単純なステップで説明します。まず、Android* NDK を更新します。2 つ目のステップは、インテル® INDE のインストールでインテル® C++ コンパイラー (ICC) for Android* ターゲットをインストールした場合にのみ必要です。このステップでは、新しい Android* NDK を ICC for Android* ターゲットと統合します。
Android* NDK の更新
Android* NDK の公式ページ (https://developer.android.com/tools/sdk/ndk/index.html) を参照し、ホストシステム用の適切な NDK 更新を選択してダウンロードします。https://developer.android.com/tools/sdk/ndk/index.html#Installing の説明に従って NDK ダウンロードを展開します。Windows* システムまたは OS X* システムに新しいフォルダー ‘android-ndk-<version>‘ が生成されます。この記事では、新しく作成されたフォルダーを <new-ndk> フォルダーと表記します。
既存の NDK を上書きして更新するか、既存の NDK と共存するように新しい NDK をインストールするか選択します。前者を選択した場合、既存の NDK フォルダーのコンテンツをすべて削除し、<new-ndk> フォルダーのすべてのコンテンツを既存の ndk フォルダーにコピーします。インテル® INDE をデフォルトでインストールした場合、NDK は C:\Intel\INDE\IDEintegration\NDK にあります (<old-ndk-path> と表記します)。
新しい NDK を古いバージョンと共存する場合、<new-ndk> フォルダーを選択したパス (<new-ndk-path> と表記します) にコピーして、’ANDROID_NDK_ROOT’ 環境変数を更新します。IDE Android* NDK ポインターを <new-ndk-path> に更新します。これらのポインターを変更して、共存する NDK 間を切り替えることができます。
Eclipse*
ポインターを変更するには、’NDK location‘ を更新します (Window->Preferences->Android->NDK を選択)。
Android* Studio*
プロジェクトの local.properties に次の行を追加します。
ndk.dir=<new-ndk-path>
ICC for Android* ターゲットを Android* NDK で使用していない場合、NDK 更新はここで完了です。使用している場合、2 つ目のステップに進んで、(インテル® INDE インストールの一部としてインストールした) ICC for Android* ターゲットを更新した Android* NDK と統合します。
新しい NDK と ICC の統合
<new-ndk-path>\toolchains (古い NDK コンテンツに新しいコンテンツを上書きした場合は <old-ndk-path>\toolchains ) に移動して、(NDK 更新の前に <old-ndk-path>\toolchains にあった ‘x86-icc‘ や ‘x86-icc 15.*‘ のような ICC フォルダーに対する) ICC フォルダーがないことを確認します。これは、NDK 更新は現在 ICC ツールチェーンを含んでいないためです。このため、次のステップに従って ICC ツールチェーンを生成する必要があります。
Windows*
コマンドプロンプトを開き、コマンドラインで次のコマンドを実行します。
cd C:\Intel\INDE\icc_android\toolchains ndk_integration.cmd /f <new-ndk-path>
OS X*
ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
cd /Applications/Intel/INDE/cc-android/toolchains ./ndk_integration.sh –f <new-ndk-path>
注:
- インテル® INDE をデフォルトのフォルダー構成でインストールしたと仮定しています。
- <old-ndk-path> の古い NDK コンテンツを新しいコンテンツで上書きした場合は、<new-ndk-path> の代わりに <old-ndk-path> を指定してしてください。
上記のコマンドを実行すると、コマンドライン出力として “Info: Integration is completed.” が表示されます。<new-ndk-path>\toolchains (または <old-ndk-path>\toolchains ) に戻り、’x86-icc‘ や ‘x86-icc 15.*‘ のような新しいフォルダーが作成されていることを確認します。
インテル® INDE 環境で更新した Android* NDK と ICC for Android* ターゲットを使用するために必要な準備はこれで完了です。
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