インテル® Advisor XE 2013 の Survey、Suitability そして Correctness 解析

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この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに掲載されている「Expediting Intel® Advisor XE 2013 Survey, Suitability and Correctness analyses」の日本語参考訳です。


インテル® Advisor XE 2013 Update 4 は、解析実行時間を短縮する重要な機能を備えています。

インテル® Advisor XE 2013 の Survey(調査)、Suitability(妥当性)、そして Correctness (正当性)解析は、プログラムの初期化などアプリケーション実行の一部の解析をスキップすることで、解析を早めることができます。以下に示す方法を取ることで、 インテル® Advisor XE ツールを使用し、有用な解析情報を得るまでの時間を短縮できます。

いくつかの方法があります:

1) ポーズ状態で解析を始める。

CLI:”-start-paused” オプションを使用する。詳細は、インテル® Advisor XE ドキュメントstart-paused の項目を参照してください。

$ advixe-cl -collect suitability -start-paused — C:\test\sample.exe

GUI:以下に示すように、解析を始める時に “Start Paused” を使用するか、解析中に “Pause” ボタンを使用します:

2) Pause Collection と Resume Collection アノテーションを使用します。詳細は、インテル® Advisor XE ドキュメント の “Pause Collection and Resume Collection Annotations” ご覧ください。プログラムに Pause Collection と Resume Collection アノテーションを追加して実行して、対象とする領域のみのデータを収集します。Pause Collection と Resume Collection アノテーションは、site_begin と site_end アノテーションの外部に記述します。 Pause collection アノテーションは以下の構文で指定します:

構文:

C/C++:

ANNOTATE_DISABLE_COLLECTION_PUSH;

Fortran:

call annotate_disable_collection_push()

C#:

Annotate.DisableCollectionPush();

resume-after オプションを使用すると、解析をポーズ状態で開始し指定された時間が経過したら自動的に収集を開始します。

CLI:“-resume-after ” オプションを指定します。より詳しい情報は、インテル® Advisor XE ドキュメントresume-after の項目を参照してください。

$ advixe-cl -collect suitability -start-paused — C:\test\sample.exe

GUI: 以下のように、“Project Properties” にある  “Resume Collection after” を設定することで行います:


解析の収集を再開するには、次の 3 つの方法があります:

1) [Resume] ボタンをクリックします。以下に詳細を示します:

2) 以下の構文で Pause collection アノテーションを指定します:

構文:

C/C++:

ANNOTATE_DISABLE_COLLECTION_POP;

Fortran:

call annotate_disable_collection_push()

C#:

Annotate.DisableCollectionPop();

3)  “Resume Collection after” で指定された時間が経過すると自動的に収集を再開します。利用者は、収集を再開するに際して何も操作する必要はありません。


参考文献:関連するトピックの詳細については、インテル® Advisor XE ドキュメント にある以下の記事を参照してください:


コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。

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